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トロを撮ろう 152

2023/10/17
トロ撮ろ152回目です。
今回は昔話(?)をお届けしましょう。

『トロ太郎』

昔々あるところに、酒を飲んでは寝てばかりいる黒猫のおじいさんと、様々なジャンルの商品や有名人とコラボして大金を稼ぐ白猫のおばあさんが住んでいました。

ある日のこと、おじいさんはいつものように二日酔いのため自宅警備、おばあさんは海へグラビア撮影の仕事に行きました。

おばあさんが仕事を終えて家に帰ろうとすると、沖の方からドンブラコ、ドンブラコと、大きなマグロが泳いできました。

「まぁ、これはおじいさんの酒の肴にちょうど良いわね」

おばあさんは勢い余って砂浜まで突っ込んできたマグロを捕まえて家に持ち帰りました。

おばあさんが持ち帰ったマグロを見るとおじいさんはテンション爆上がり!
早速おじいさんがマグロをさばいていくと、なんと中から元気な子猫が飛び出してきました。
「ニャーッ!」
子供のいなかったおじいさんとおばあさんは大層喜びました。
マグロの「中トロ」のあたりから出てきた子猫を、おじいさんとおばあさんは「トロ太郎」と名付けました。
トロ太郎はすくすくと育ち、やがてちょっぴりエッチなあまえたさんになりました。

ある日、トロ太郎が言いました。

「人間になるための冒険に出るのニャ!」

トロ太郎はおばあさん手作りのスイーツや果物を持って、あてのない旅へと出発しました。
トロ太郎が歩いていると犬に出会いました。

「トロ太郎さん、どこに行くわン?」
「特に決めてないのニャ」
「面白そうだからついていくわン、あとお腰につけた抹茶団子が欲しいわン」


抹茶団子をもらってごきげんな犬が勝手についてくることになりました。

しばらくすると猿が現れました。
「トロ太郎さん、どこに行くッキ?」
「ちょうどそれを考えているところなのニャ」
「面白そうだからついていくッキ、あとお腰につけたバナナが欲しいッキ」


バナナをもらってごきげんな猿が勝手についてくることになりました。

そして今度は自称「キジ」だというスズメに出会いました。

スズメが言うことには、
「チュン!」

お供が全体的に茶色い…
コーヒービートをもらってごきげんな自称キジが勝手についてくることになりました。

旅の途中、トロ太郎は人語を話すドラゴンの噂を耳にしました。
トロ太郎は閃きました。

「そうニャ! 人語もドラゴン語も話せるドラゴンさんに会って言葉をたくさん覚えれば一気に人間に近づくのニャ、バイリンガルなのニャ!」

トロ太郎一行いっこうは「世界を食らうもの」として恐れられるドラゴン、アルドゥインの元へ向かいました。

🐲「Zu'u Alduin(我はアルドゥイン)、何の用だ? カジートの戦士よ」

「カジート? トロ太郎はトロ太郎なのニャ、言葉を教えてくれたらマカロンをあげるニャ」

こうしてまんまとドラゴンをも手懐けたトロ太郎は、人語もドラゴン語もどんどん上達していきました。
すっかり人間になった気分のトロ太郎はドラゴンに別れを告げ、おじいさんとおばあさんの待つ家へ帰りました。

おじいさんの酒好きは相変わらずで高血圧と痛風を患っていましたが元気そうでした。
宝物などは特に持って帰らなかったトロ太郎ですが、おばあさんの仕事が順調なため何も困ることはありませんでした。
結局、何の役にも立たないまま家までついてきてしまった犬、猿、自称キジと共にトロ太郎たちは幸せに暮らしましたとさ。

「狭いわン💦」
お し ま い

トロ撮ろ#151の最後に「もう1体」と書いていたのがこの BABY MILO です。
元々何のキャラクターかも知らないのにグル~ミ~とセットだったから同時にゲットしたってだけなので、どうやってトロと絡ませようかと悩んでいました。
一応このキャラクターの設定についてはTwitterで教えてもらったり自分なりに調べたりしたのですが、結局「まぁ、好きなように使うか」ってことで初登場の今回は「桃太郎」の猿を演じてもらいました。
次は「サルカニ合戦」でもやろうかね? あるいはジュンやカエルと一緒に鳥獣戯画をやるのもいいかも🤭